種(たね)を育てよう! 



自家採取出来ないF1種

種(たね)は現在、F1と呼ばれるものがほとんどです。

約50年前より出回り始めたF1種。農家の方はすべてといって過言でないほど、このF1種を購入して農業をしています。
ご存じない方もおられるかもしれません。
F1種とは、交配して生み出された第一世代の種(たね)。

例えば、収穫量の多いものと、害虫に強いものをうまく掛け合わせると、害虫に強い収穫量の多い子孫を100%の確率でつくる事が出来るのです。

遺伝子組み換えではありませんが、そうやって掛け合わせて、人間にとって都合のいいように生産性を高めている種(たね)のことなのです。

技術の進歩なので良いのではと思われるかも知れません。
しかし、その都合の良い性質は次の世代には遺伝しません。
メンデルの法則の「分離の法則」で、第二世代は意図した性質でない親の性質を持つものが25%の割合で発生からです。

つまり、同じような都合の良い「作物」を作るには、またF1種を購入しなければならないのです。

種(たね)を取り、自然のサイクルの中で運営していくのが本来の農業であるはずなのに、毎年のように農家さんはF1種を購入します。
今の日本の農業はF1種メーカーのお得意様になってしまったのかも。

しかも、F1種は流通性を高める為、きちんと化学合成農薬で消毒されています。農薬とセット販売までされているものも。

もちろん、F1種メーカーは農薬も手がけているんです。

ですが、問題はそれだけではありません。

流通するたねの種類が限られているという事で、日本各地で同じ遺伝子を持つ作物ばかりが作られるという事になってしまいます。

これは、比較的病気に強い種であっても、一部がやられると全滅するという可能性が高くなります。
多様性がない為に、品種として「弱くなる」からです。

現在、食糧危機が叫ばれている中、人間にとっても、生態系全体にとっても非常に危険な状態と言えます。


       ●        ●        ●      

では、どうしたらいいのか。

■ 種(たね)を育てよう♪

ひとつはF1でない在来種、伝統種の「たね」を育て、種を自家採取していくことです。これは個人でも出来ます。

元来、種子は、採種を繰り返すことで、その地域の気候風土に適応し、各地に多様性に富んだ豊かな食文化を育んできました。
たとえば、北と南で同じタネで大根を育てると何代か採種を重ねていくうちに、それぞれの地域に適した大根が育ちます。

このように大根一つでも地域の違いが出て、この違いが、固有の食文化を育み、多様な文化を形成するのです。
種を守り継ぎ、その地域に適応した種に育ててゆくことは、地域の食を守るということだけでなく、子供たちの未来のためにも必要なことです。
あなたの畑で、自家採種を繰り返すだけで、あなただけのオリジナルの作物が育ちます。

■ 種(たね)交換しよう♪

地域に密着した自慢の種ができたら、プレゼントしたり、交換したりして、広めて下さい。もちろん、採れた作物もみんなで味わって下さい♪

■ プランター栽培も可能です

ハーブや一部野菜の中にはプランター栽培可能なものもあります。都市部などで、庭のないご家庭でも、あきらめずに挑戦してみましょう!

■ 買い物で主張しましょう

オーガニック作物のみが表に出ていますが、種のことには触れられていません。
「種」もオーガニック!という意識を持ち、働きかけ、そしてそのような作物を購入することで企業も変わります。

*バイオダイナミック農法
オーストリアの科学者ルドルフ・シュタイナーが提唱した農法。農薬や化学肥料を用いないことはもちろんのこと、地球上のあらゆる生命は、お日様や土、水、空気といったもののほかに、地球の中心にある核、そして宇宙のあらゆる天体のエネルギーの影響を受けて存在していると考え、そのエネルギーを最大限に引き出しながら、健康な土壌作り、生命力のある作物作りを説いています。農場の中で生態系が循環することを理想とし、種まきや苗の植付け、堆肥作りや収穫は天体の動きに合わせて最もエネルギーの高い時期に決められています。欧米では、有機農法よりもさらに厳しい基準として認知され、生命力に富んだ作物として注目されています。バイオダイナミック農法で育てられた作物の種も販売されています。



自家採取出来る種


email sizen@syokuyo.com
ページトップ



1.ホーム
2.カテゴリ一覧

Copyright (C) マクロビオティック「食養館」 All rights reserved