陰陽論(陰陽五行説) 



陰陽の調和

陰陽論(いんようろん)・または陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)とは、
東洋医学の基本的考えでもあり、すべてのものは、陰陽(陰陽五行説の場合は、さらに水・金・土・火・木の 5 種類)
に分類されるという考え方です。
陰と陽のものをバランス良く食すことが大事と説いています。


■陰陽の調和
陰陽とは、中国の易経にある考え方で、物事にはすべてに陰と陽があると言われています。
この陰陽を人間の健康や、それを支える食べ物に適用するのも、マクロビオティックのポイントです。
陰陽の偏りがないよう毎日の食事で中庸に保つことが大切だということです。

陰陽は絶対的なものではなく、何かと比べて陰であり陽であると考える相対的なものなので、
最終的に1回の食事、あるいはその日のうちの食事を通して全体を中庸に近づけるようにします。

■食べ物の陰陽について
食べ物には様々な栄養のほかに、体を冷やしたり温めたり、あるいは弛めたり引き締めたりする力もあります。
現在のマクロビオティックを広めた桜沢如一氏は、ナトリウムとカリウムの量と陰陽論をヒントに食品を「陰性」「中庸」「陽性」に分類しました。
もとが中医学ではないため、この分類は中医学の陰陽論に基づく分類とはかなり異なりますが、
具体的には、産地の寒暖や形而上の特徴から分類していきました。

牛乳・ミカン類・トマト・ナス・ほうれん草・熱帯産果実・カリウムの多いものなどを「陰性」とし、
玄米、葛粉は「中庸」、塩や味噌・醤油・肉などナトリウムの多いものは「陽性」としました。

陰の働きをもつ夏や熱帯にできる作物は、カリウムを多く含む、温暖な気候風土でとれる、育ちが早い、水分が多くて柔らかい、
地上でまっすぐのび地下では横にはうなどの特徴があります。
食材例としては、なす、じゃが芋、ピーマン、トマト、筍、西瓜、メロンなどで、味覚的には酸っぱい、辛い、えぐ味のあるものです。
このような作物は広げたり上昇する働きを持っています。

ですから、私たちが食べると汗腺がゆるんで汗が出やすくなり体が冷え、暑いところでも涼しく過ごせるというわけです。
また、血管が拡張して血圧が下がるので、行動が制約されてゆっくりした動きになります。

例えば、キュウリは利尿や解熱・発汗の働きを持っています。
夏に食べると汗が出て体が冷えてちょうど良く、体外の環境と体内の環境が調和した、と言うことです。
ですから夏野菜や熱帯の食べ物を寒い冬に食べると言うことは体が冷えて、冷え性になるということを意味しています。
ガンやアレルギー、不妊、生理不順、生理痛、腰痛、関節痛、リューマチなど、
ありとあらゆる病気は体温を上げることで治癒へ向かうと考えられています。

体が不調の時、病気の時はキュウリだけに限らず、トマトや唐辛子、果物など体を冷やすものは避けた方がよいということです。

陽の働きをもつ寒い地域や季節にできる作物は、ナトリウムを多く含む、涼しく寒いところでとれる、ゆっくり育つ、硬く水分が少ない、
地下では下にのびるなどの特徴があります。
食材例としては、玉ねぎ、ゴボウ、にんじんなどがあります。
このような作物は収縮、下降の働きを持っています。
私たちがこのような引き締める性質を持った食べ物を食べると、汗腺がしまり、血管が収縮して体温を逃がさず、体が温まるようになります。

■調理によって陰陽調和
食べ物には体を冷やし、緩め、拡散・上昇の働きを持つ陰の食べ物と、体を温め、引き締め、凝縮・下降の働きを持つ陽の食べ物があり、
日本では四季に合わせた食べ物を摂取することが陰陽調和の原則ですが、調理の手を加えることでも陰陽を調和させる事が出来ます。

例えば、トマトは体を冷やし緩める働きがある夏の食べ物ですが、熱を加えじっくり煮込めばトマトの陰の力、冷やし緩める力が少なくなります。
また、下向き、収縮と言う陽のエネルギーを加えば良いのですから、フタをして煮込む、収縮のエネルギーを持つ塩を入れる、
魚など動物性食品と一緒に調理する、あるいは付け合わせとして食べる。
などによって、陽の力が加わって、食事全体に陰陽の調和が保たれるというわけです。
しかし、あくまでトマトが持つ基本の陰の力は残っているので、調和を取ったからと言ってあまりたくさん摂取するのはよくありません。

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